すーちゃんの心臓と血尿の検査

すーちゃんは心臓が悪い。
「閉塞性肥大型心筋症」Obstructive Hypertrophic Cardiomyopathy という病気だ。メインクーン、ペルシャ、ラグドールなどの大型猫に多い病気だという。すーちゃんの心臓は左心室の出口、つまり血液が流出する道がかなり狭くなっている。そのせいで、血液を送り出すのに大きな力を要するようになったため、負担が増した心筋が厚くなって心臓肥大を起こしているらしい。心臓の機能が低下しているから、全身に血を送り届けることができなくなることもある。薬で進行を遅らせているけれど、完全に治癒することはない。そして、いつ肺に血が逆流して呼吸困難になり心臓がとまってしまうかもわからない。

だから、すーちゃんは死ぬまで投薬が必要だ。毎日嫌がるのをつかまえて、口の脇からシリンジで薬液を0.1cc。

それに加えて、ここ1年ほど時々血尿が出る。そしてそれを床にもするようになった。運良く木の床なので掃除は簡単だが、それでも気になる。何度も何度も獣医クリニックに行って様々な検査してもらったが、原因がわからない。

そこで、心臓の定期検査のときにどうしたらいいか心臓獣医に訊いた。ちなみにこのAnimaliusという獣医病院には人間の病院と同じように専門医たちがいる。そして、近くの獣医クリニックからの紹介状がないと診察してもらえない。

その病院で心臓の検査をするときに腎臓から尿道あたりまで検査してみようということになった。つまり、超音波とレントゲン検査だ。

とりあえず夜から何も餌を与えず、朝早く8時にすーちゃんを病院に連れて行った。そして、預けたら「午後になるけれど、電話しますね」とのこと。すーちゃんはおとなしいので、たぶん麻酔は要らないだろうとも言われた。

待てど暮らせど電話がないので、もう一度電話を入れたらあと30分ほどで迎えに来てもいいらしい。

迎えに行ったら、またもやきれいにお腹を剃られたすーちゃんが出てきた。

心臓は数値が少しずつ悪くなっているらしく、薬を増量することになった。雑音ももちろんいつもどおり。
そして血尿は尿結石だった。大きいもので1.2mm、あとは小さいものが数個。よく鳴いていたり、トイレにはいってしゃがんでも何も出てこないのはその結石のせいで、いつも痛みがあるらしい。かわいそうに。

尿結石は今のところ抗生物質と消炎剤で抑えて3週間様子をみる。それで結石が溶解することも「ある」。

ダメだったら、今度は手術だ。その手術は、少なく見積もっても50万円はかかるらしい。「少なく見積もっても」ということは、それ以上になることがほとんど確実。ただし、この病院には心臓の専門医も泌尿器の専門医もいるので、街の獣医クリニックに比べてはるかに腕のいい獣医が揃っている。

で、今回1日中病院にいて請求書は約15万円。

すーちゃんは一応見た目は元気だ。ゴハンのおねだりもするし、食欲も旺盛。好きな場所で寝転んで寝られる。
ただし、投薬もあるので色々と費用がかさむ。でも家族なのだ。少しでもよくなってほしい。痛みのない余生を送ってほしい。

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