プデ・チゲは庶民の鍋料理

前回お昼に行ったKorean BBQ Villageでは、隣のテーブルで韓国人男性が3人鍋を囲んでキムチをつまみながらビールをチャミスルで割って飲んでいた。見慣れない鍋だったので、女主人のおばちゃんに訊いたら「プデ・チゲ」だと言う。なんだか美味しそうで、今度来たときに絶対食べようねと友だちと約束した。

そして、その「今度来たとき」がやってきた。

名前を忘れてしまったので「おばちゃん、こないだ隣の席でお客さんが食べてた鍋料理、あのソーセージが入っていて上にインスタントラーメンとチーズが載ってたヤツください」と説明したらすぐにわかってくれた。

鍋は少し時間がかかるので、煮えている間におつまみのナムルとチヂミでチャミソルをちびちびとやっていたら、またおばちゃんがやってきた。今日はヒマらしい。

「プデ・チゲはねえ、朝鮮戦争のときに食料がなくて何でもブチこんで食べてたから、この名前、Amy Stew(軍隊シチュー)がついたんですよ。兵隊さんたちもひもじかったからねえ。でも今は皆あんまり気にしないで食べているけどね、だっておいしいんで」

なるほど、何でも入っている。ソーセージ、トッポッキ、豆腐、もやし、青梗菜、ニンジン、ズッキーニ、大豆、カニカマ、エリンギ、キムチなど。スープ自体はかなり辛い。上にまだ四角いラーメン乾麺がぽんと置かれ、その上にはスライスチーズが1枚。なんとも奇妙な見かけの鍋だ。

混ぜながら火加減を調節していたら、出来上がり。
さっそく食べてみたら、うん美味しいや。色々な材料から味が滲み出ていてスープも汗をかきながらすすった。トッポッキもむっちりしていて特に歯ざわりがいい。

今回の鍋にはラーメンが入っているので白飯は注文せず、ひたすら鍋の中身を食べたりすすったり。
ああ、満腹。

ところで、韓国料理にはプデ・チゲもそうだがチーズを含むものが多い。これは比較的新しい、まさにその「朝鮮戦争」の置き土産なのだそう。アメリカ駐軍の残りものにはチーズが多かったので、その名残りなのだ。

「そう言えば、最近はあのチーズを最後に混ぜ込むタッカルビも食べていないよね」と、友だちと顔を見合わせて次の夕食の相談になってしまった。

韓国料理店 Korean BBQ Villageについては、「がびのアネックス」の【Korean BBQ Village】わいわいガヤガヤと楽しく食べる韓国人御用達焼肉レストランからどうぞ。

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