血糖値との戦い…(らしきもの)

定期血液検査でまた血糖値が下がった。「お祝いにビールおごるよ〜」と友だちに言われて、パブで乾杯。主治医にも「よくやったね、これで1年間でずっと少しずつ下がっている」と。

嬉しい。

よく言われるけれど、糖尿病持ちでもお菓子も食べればビールもワインも飲む。要は、食べたり飲んだりしたら次はきちんと食べるものを確認するってことなのだ。
わたしはアイスクリームも好きだし、お酒なんかもっと好き。糖尿病だからって、毎日野菜ばかり食べているわけじゃない。だから、機内食で糖尿病食を頼むと半分以上生野菜サラダなのできっぱりやめた。生野菜でも食べてればいいんじゃん?と言われているようで、きちんと客の状態を把握していないのが見え見えだ。

わたしは生き方に関しては大変ズボラで、持病の管理だけは一応こんなふうにきちんとしているけれど、ガンの可能性を遺伝から調査とか、脳MRIをかけて脳梗塞などの可能性を調査だとか、炭水化物を全く食べないダイエットとか、血糖値を厳格に測るパッチとか、あまり考えたことがない。そんな健康のことばかり考えるツライ生活は嫌だ。今だって持病のせいで健康なひとたちより注意はしているつもりだし。

血糖値を厳格に2週間測り続けるパッチというのは、オーストラリアではインシュリンを使うI型糖尿病患者には補助が出るが、わたしのように投薬だけでは全て自費になる。
そのことをこちらの主治医に話したら、3ヶ月に1度血液検査をしているのだから必要ない、とのこと。そりゃそうだよね。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が安定していたら、パッチなど要らないのだ。

他にも様々な検査が(日本では)あるようだが、主治医は「アナタね、そんなに完璧に検査ばかりして、なってもいない病気に一喜一憂するのが人生の目的になっちゃダメでしょ」と言う。

わたしの父は俗に言う「健康オタク」でなんでも新しい健康法を試すひとだったが、ガンにかかって半年で命を落とした。
スイス人の友だちも「フィットネスオタク」で定期的にジムに通い毎朝のジョギングをかかさないひとだったが、それでもそのジョギング中に心臓発作で亡くなった。

人はいつ死ぬかなんてわからない。事故だってある。そのわからない寿命を延ばすことに細心の注意と費用と厳格な健康管理をするよりは、今の生活を楽しむほうがいいとズボラなわたしは思ってしまう。

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