オーストラリアで年金生活

猫たちのように、好きなときに好きなだけ寝たり食べたり遊んだり、ご主人サマを無視したり粗相をしたりはできない。そして、その猫たちは非常に手間と費用のかかる家族なので、そのためにも収入が当然のごとく必要となる。

わたしは来年2月1月末までの学校で新学年が始まるときに、年金生活に入る。学校の夏休み6週間も契約範囲内で収入が今までどおりあるので、2月からなのだ。

つまり最終的に確定拠出年金制度 Super Annuationの払い戻しが始まる。日本の厚生年金(のようなもの)だが、制度がちょっと日本と違うので、詳しくは下のリンク先で。日本または自国に最終的に帰国するひとたちは全額を取得できる。

永住許可証を持つわたしの場合は、毎月または隔週など年金の送付時を自分で選ぶことができる。そして金額も自分が必要なだけ、国で定められた最低年金額以上を計算して引退の日々を過ごす収入として取得できる。

そしてここが大事なのだが、Super Annuationには1銭も(いや違う、1セントも)税金が「ない」。つまり申請した額だけ税金を払わずに取得できる。今まで毎月そのSuper Annuationに13%の税金を払っていたのだから当然だ。その他の所得税はこちら。

これとは別に老齢年金もあるが、純粋に税金から賄われる年金(状況に応じて独身者年280万円程度が上限、カップルは420万円程度が上限)で、条件さえ満たしていれば誰でももらえる。もちろん国籍保持者または永住権保持者に限られるが、今まで収入から税金として取り立てられているので、収入による老齢年金の変化はない。あるのは、持ち家があるか、結婚か同棲によりパートナーがいるかなどの違いで金額が変わるだけで、たとえ働いたことがなくても基本的には誰にでも支給される。

でも、ある程度貯蓄やSuper annuationに十分な資産があるひとはもちろんもらえない。ただし、その資産の減り具合によって年齢が進むにつれてもらえるようになるひともいれば、永久にもらえないひともいて、資産の額によりマチマチだ。

わたしはこの制度のほうが日本の年金制度よりはるかによくできていると思うんだけど、まあ国により他にも事情や思惑や予算の違いがあるのだろうね。

今のところ老齢年金はもらえないが、今までの収入と同じぐらいの金額をSuper Annuationに申請しているので、2月から定期的に銀行口座に出現する予定。収入に関しては今までとほとんど変わりがない。変わるのはどんな書類の職業欄にも「教師」ではなく「Retiree(引退者)」と書くことぐらい。

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